夢を見ている。はっきりとその自覚がある。
今日も同じ夢だ。ここは洞窟で、奥にはかすかに光が見える。
光の方へ向かえば、昨日と同じように少女が座って待っていた。
「こんにちは。待っていました。」
彼女は朗らかに笑うだろう。
神様のことを聞く
「神様?この村の神様はね、タカガミ様って呼ばれているの。イートラ様って呼ぶ人もいるけれど。」
「とても大きな鷹のような姿をしているのよ。翼とくちばしがあって…。」
「鷹のことは見たことないからわからないけれど、タカガミ様のことは見たことがあるわ。」
「あぁ、そうだ。前に絵に描いたことがあるわ。見る?」
村のことを聞く
「村のことは、ごめんなさい。あんまり知らないの。」
「昨日も少し話したけれど、生贄の私は穢れちゃいけないから、ここからっ出ちゃダメなんですって。」
「でも、そうね。昨日あなたの話を聞いて、外に出てみたかったなって少しだけ思っちゃったな。」
「まぁもう、無理なんだけれどね」
「二日後には、誕生日だから。」
アイデア
「話せるようなこと、何にもなくてごめんなさい。」
「本に書いてあることと、私がささげられる神様のことしかわからないから。」
「何にもないの。私には。」
ここを出てみればいい、逃げてしまえばいいというような言葉をかける。
慰めるような言葉
「そう、かな。ありがとう。」
「あ、でもね、あなたと話すのは新鮮で楽しいわ。村の人たちも私とはあんまり話してくれないから。」
「本に書いてあることよりも、あなたから聞く話の方がとても楽しい、と思う。」
「ねぇ、一つだけお願いしてもいい?」
「私に名前を、付けてくれない?」
「今すぐじゃなくていい。明日でいいから。」
そういった彼女の、微笑みを見たところで、あなたは意識が遠のいていくのを感じる。
「おやすみなさい。また明日。」
そんな彼女の声を最後に、あなたは今日も意識を手放した。
ここを出ればいいというような言葉をかける。
「ここを?そんなことできないわ。」
「だって、生贄の私がいなくなったら、村のみんなが困るもの。」
「私の命一つで、村のみんなが幸せになるのなら、私は、それで…」
その言葉の続きは、目を伏せた彼女の口からは語られない。
少しの沈黙の後、彼女が何か思いついたようにあなたを見た。
「ねぇ、一つだけお願いしてもいい?」
「私に名前を、付けてくれない?」
「今すぐじゃなくていい。明日でいいから。」
そういった彼女の、微笑みを見たところで、あなたは意識が遠のいていくのを感じる。
「おやすみなさい。また明日。」
そんな彼女の声を最後に、あなたは今日も意識を手放した。
何も言えない
あなたは何も言えなかった。
しばらく沈黙が続いた後、彼女が何か思いついたようにあなたを見た。
「ねぇ、一つだけお願いしてもいい?」
「私に名前を、付けてくれない?」
「今すぐじゃなくていい。明日でいいから。」
そういった彼女の、微笑みを見たところで、あなたは意識が遠のいていくのを感じる。
「おやすみなさい。また明日。」
そんな彼女の声を最後に、あなたは今日も意識を手放した。
見る
そこに描かれていたのは、巨大な鳥の姿をした化け物だった。ハゲタカのようにも見えるそれは、イラストだというのにどこか悍ましさを感じるSANc(0/1)
見ない
あなたがみなくていいと言えば
「そう?まぁいっか」と少女は気にした様子もなく答える。
成功
悲しそうな表情を見て、昨日よりも年相応だと感じた。これが彼女の本来の表情だったのかもしれない。
失敗
昨日と表情の雰囲気が違うように感じた。